突っ込みどころ満載のバリ

20年ほど前の3月、ジャワ島(ジョグジャカルタ1泊旅行)と合わせて1週間の旅行でした。送迎、食事付きで、遺跡などはオプション料金を支払うことで訪れることができます。

初日はクタ、翌日以降はヌサドゥアエリアに泊まりました。初めてのバリ島で旅行だったので、旅行会社のツアーに組み込まれていた旅程を信用して泊まりました。初日は水しかでないインドネシア人かと思われる普通のホテルでしたが、コテージのような南国風の建物で、バリの絵画が飾ってあり、非常に過ごしやすかったと感じました。翌日以降はヌサドゥア地域のヌサドゥアビーチホテルに泊まりましたが、ほとんどが日本人観光客でいっぱいで、日本人は安心して過ごしているようでした。お湯がでたり日本人スタッフが親切であったので、ゴージャスで落ち着いた雰囲気が好きな人にはあっていると思います。私はもっとローカルな雰囲気を好んでいたため、多少不便はあっても、一泊目のクタ地域の方が刺激的に感じました。

まず、ジンバランのウルワトゥ寺院へ行き、ケチャダンスを鑑賞しました。ガイドさんは一緒でしたが、中には一緒に入らなかったので妙な言葉を話す人たちがたくさんついてきて困りました。また、サルがたくさん近寄ってきて、メガネなどをとるので、追い払う人がいた方がよいなと感じました。ラーマーヤナというインドの抒情詩を実写化した舞踊を見ることができるのですが、火を使ったり出演者が大声で演技をするので楽しめました。ケチャダンスは最高で、バリ人は怠け者という話をよく聞きますが、イメージ通り、まじめにケチャダンスをせずただ座っていたり、手を挙げるだけで声を出さない人たちがいたのが好きなポイントでした。そのほかには、ウブドという芸術の村へ案内されました。絵画を見るのを好きな私は、絵のモデルとなったバリ人の生活などについてガイドさんに質問をしましたが、ガイドさんは面倒になったのか、そのあと自宅へ案内してくれました。娘さんや孫たちに出迎えられ、宗教的な理由なのか体毛を全然処理していない娘さんがお茶やフルーツを用意してくださり、友人とぎょっとしたり、ガイドさんはここぞとばかりにお茶を飲みながら結構長い間昼寝をしていた姿を思い出すと今でも笑えます。お土産に関しては、バリ特有のお菓子や特産品の豆などはクタのスーパーマーケットで調達しましたが、チョコレートやサンダル、サングラスなどはガイドさんに事前にお願いしておけばすべて揃えていてくれました。チップさえ払えば予定されていた計画は無視して自宅に連れて行ってくれたり、代わりに買い物を済ませてくれる点がとても楽ちんで、もともとバックパック好きな私にはあっていました。注意点としては、常にチップをお願いされる(空港ではポーターに紙のお金を要求されます)ことと、急に予定が変更になり旅程表などあてにならないので、まじめに旅程をこなしたい人はあまりガイドを信用しない方がいいということです。植字に関しても注意が必要です。ジンバランという観光客が多いビーチサイドでは、シーフードレストランが多く、海辺で新鮮なシーフードをいただけるのですが、調子に乗って追加して食べていると一人1万円ほどになってしまいます。私のガイドさんは、おしゃべりで、こちらがよいムードで食事をしていたところ、近くの集落では、そんなにきれいではないけれど魚市場のそばに地元民用のレストランがあり、10分の一以下で同じものを食べることができるといっていました。なんだかとても損した気持ちになりましたので、おなかが強く、安く済ませたい人や現地の生活を試してみたい人にとっては先にガイドさんから話をきいておくなど注意が必要です。ウルワトゥやキンタマニ高原などの遺跡では、土産屋や物乞いが付きまとってくるので注意が必要です。私は買いませんでしたが、個人的にセンスが帽子に早変わりする変なアイテムに興味を持ちました。マジックのような品なので、思わず反応したりするとますます相手がついてくることになりますので気を付けなくてはいけません。

地球の歩き方を熟読していきました。ガイドさんの話が微妙に詐欺っぽいことが
あるのですが、その本を見せると話を合わせてくれます。持って行った方がいいものはジャケットです。インドネシアなので温かいと思い、サンダルとTシャツしかもたず海辺を散歩したり映画館にも行きましたが、思いのほか冷えます。マッサージ店ではオイルを塗ったまま長い時間放置されたため、非常に寒い思いをしました。また、女性は現地調達ではなく水着は日本から持っていかれた方がよさそうだと思いました。欧米人用に多くが売られていますが、日本人は小柄なので見つけるのに苦労している様子でした。

ツアーに参加するから何も用意しないでよいと思っていましたが、ガイドさんが現地の店とグルで高い商品を売ろうとして来たり、旅行プランを変更しようとしてきたので、強く断る覚悟が必要だと感じました。しかし、インドネシアに住む日本人にいよると、外国人があまりにも強く主張して、殺人事件などに発展することが多いようです。やんわりとでも確かに断るという技術はどこに行っても必要かとはおみますが、バリへ行く前に練習をしておくのもいいかと思います。また、遺跡へいくと、土産屋や地元の子どもたちがしつこく付きまとってきます。普通のポストカード程度であれば買えばよいのですが、妙に値段が高かったり変なデザインだったりするので基本的に目を合わせない方がよいと思いました。

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