神様の島でニューイヤー

2013年3月12日から4泊です。バリヒンドゥー教での新年を迎えるニュピのシーズンでした。

大好きなジュリアロバーツの映画「食べて祈って恋をして」を見て、映画のシーンのロケ地を調べると「ウブド」という町だということを知り、そのエリアに滞在することを決めました。ウブドのエリアで3か所、ホテルを変えて泊まりました。前半の2泊はウブドの中心街から徒歩で20分ぐらいのkutu’s place ubud, 後半の2泊はネカ美術館から近くのsuara alam villa and spaに宿泊しました。

kutut’s placeはバリの典型的なゲストハウスで、オーナーのkutut(クトゥ)さんと奥さんとご夫婦のご両親、娘さんも敷地内にお住まいでした。敷地内には、ご家族それぞれの寝室の建物や台所の建物の他に、家のお寺、バリヒンドゥー教の様々な儀礼を執り行う建物、を構えるのが普通だそうで、そのバリ人の日常の生活が垣間見れるゲストハウスでした。とてもきれいに手入れされたお庭に、ガネーシャやバリヒンドゥー教にまつわる神様の石像がたくさんあり、お供え物のチャナンがあちらこちらに置いてありました。

ちょうど一泊目の日がバリの暦での大みそかで、次の日はニュピと呼ばれる新年に偶然あたりました。この日は町の中のショップが休業するのはもちろんのこと、バリの国際空港さえも閉鎖される「静寂の日」にあたり、観光客の私たちも宿泊施設の外にでることはできませんでした。ですのでkutut’s placeの敷地内でまる一日過ごしました。できるだけ電気も使わないように指示され、夜はロウソクだけで他の宿泊ゲストと一緒に食事をとり、その後はゲストに配られた電灯ひとつで過ごすという、なかなか貴重な体験をした一日でした。

この日、一日中の敷地内の探索にも多少飽きてきて、夕飯の支度をしているところを見に行くと、一緒に夕飯を作りましょうと奥様がおっしゃってくださり、キッチンに入れてもらい、見たこともないハーブやスパイスを石うすで摺ったりして、ガドガドというピーナツソースをかけたサラダのようなお料理と、サテという焼き鳥のようなお料理を作らせて頂きました。本当に楽しかったです。ほぼ暗闇の中でのディナーもとてもユニークな体験となり、これが今まで何度か行ったバリ旅行の中でもとても素晴らしい思い出です。

後半の2泊はトリップアドバイザーで色々調べていくうちに、予算内で泊まれるおしゃれで、景色が抜群に良かったsuara alam villa and spaに決めました。こちらは期待通りの小さいけれどもきれいなvillaで、お部屋の目の前が渓谷になっていました。渓谷から大きなヤシの木が伸びていて、その眺めがとても好きでした。夜になると渓谷から蛍がたくさん出てきて飛んでいて、とても幻想的でした。スタッフの方はオーナーの方の親類の若い兄弟二人だけでしたが、とても気が利くやさしい人たちで、とても心地の良い滞在でした。

バリのお金はゼロが多いので慣れないうちはどうしてもタクシーの運転手さんや、ショップの店員さんに間違えて多く渡してしまったりします。もちろん向こうは多く渡しても返してくれることはないので、気を付けたほうがいいです。私は土地勘がないうえに方向音痴なので一日運転手を雇って案内してもらいましたが、そのほうが時間の節約にもなるのでお勧めです。一日5000円ぐらいだったと思います。

ウブドは素敵なカフェやお土産屋さんはたくさんあります。レストランもバリニーズはもちろんのことイタリアン、フレンチ、カレー、日本食、ビーガン食に特化したところもあったり、とても充実しています。また自然派のコスメ屋さんやスパが多くて女子旅にはとてもお勧めの土地です。お土産はオーガニックのコスメや石鹸が喜ばれました。

そのほかのアクティビティーで楽しかったのはラフティングです。ジャングルの中を流れるアユン川を1時間半ほどで下りました。時に激流があったり滝があったり、スリリングな瞬間もあります。緩やかな流れのところでは川に入って泳ぐこともできます。ジャングルの中なのでとても癒されますし、川岸に美しい彫刻があったり、ただの観光にちょっと違うことがしたいなあという方におすすめです。ガイドさんもとっても楽しいお兄さんでした。下りきってゴールしたらおいしいランチがついてます。

もう一つ体力に余力のある方にお勧めは、登山です。私はバトゥール山に登りました。朝3時ごろから登り始め、朝日を登頂でおがみ下山してきます。とてもきつですが、景色は最高です。

あとはお料理教室もお勧めです。バリの伝統的なお料理を学べます。英語のクラスのほうが多いですが、日本語のクラスもあるところもあります。

便利なサイトはやっぱり口コミ数がダントツ多いトリップアドバイザーだと思います。フォートラベルというサイトも面白いです。本では地球の歩き方シリーズからでているarucoと地球の歩き方リゾートを参考に計画を立てました。日焼け止めと虫よけスプレーは多めに持って行ってください。

現地ではなんでも揃っているので日本から何かを持っていくのを忘れても特に困ったことはなかったです。宗教がとても人々の生活と密接な関係にあるので、その雰囲気をぜひ感じてください。

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