日本の夏の時期に3泊4日でひとり旅をしました。バックパッカー旅行です。
バリ島のどこのエリアに滞在したのか?
バリ島ないしインドネシアの旅行は初めてだったこともあり、最初から外国人観光客が集まるクタ地区の目抜き通り、レギャンストリート周辺に拠点をかまえようと思っていました。
ただ、現地に滞在した経験もなく、そのような経験のある知人がいなかったこともあり、頼りになったのはグーグルマップのみ。
結果的に、レギャンストリートから徒歩で15分ほどの場所に宿を取ってしまい、かなり入り組んだ住宅街のなかにある廃れたバックパッカーだったので、夜の出歩きにはかなり不向きだったといえます。
朝はともかくとして、夜になると辺りは暗く、女性のひとり歩きでは少々身の危険を感じるほどでしたので、レギャンストリートからは毎夜タクシーを捕まえていました。
ただ、東南アジアでの旅ではタクシーのぼったくり事件は頻発するので、初日は倍の額を取られてしまいました(注意点などは下記で説明)。
宿泊施設はただのバックパッカーでしたので、素泊まりです。東南アジアということもあり、宿泊費用は1泊2,000円もしない程度でしたが、レセプションが午後8時ごろに営業を終了してしまったり周りに人気がなかったりとセキュリティーが甘いせいか、宿泊客はほとんど男性のようでした。なお、住宅街のなかに入っていくと野犬も多く見受けられましたので、宿を選ぶ際は日本の感覚で「徒歩15分程度」と考えず、極力大通りのそばにある場所を選んだほうがいいと思いました。
なお、観光地であれば大体英語は通じるので、コミュニケーションに困ったことはありませんでした。特にクタ地区の人たちは外国人観光客の対応に慣れているので、困ったこと(道に迷うなど)があればできる限り助けようとしてくれます。
また、そんな価格安めのバックパッカーでしたが、しっかりとお湯は出ました。ほかの東南アジアの国では水しか出なかったこともあるので、そこらへんはしっかりしているなと感心したものです。
セキュリティー面を除けば、居心地もそう悪くなく、清潔感もちゃんとあります。清潔であることが当たり前の日本人からしても、邪魔されることなく落ち着いた睡眠を取れる環境でした。
バリ島のどこを観光したのか?
バリ島旅行初心者のかたに特におすすめしたいのが、「ウブド(Ubud)」。バリ島といっても、クタ地区からはかなり離れているので、現地の観光会社で予約をして乗り合いバスで行くことになります。
ウブドはクタ地区からバスで90分ほど離れた場所にある、ライステラスが有名な田舎街です。今回使ったのは、「プラマ(Perama)社」という現地のバス会社。この会社を利用すると、片道500円以下でクタ地区からウブドまで移動することができます。乗り合いバスなのでそう乗り心地がいいとは言えませんが、片道90分ほどなので我慢できないというほどでもありません。なにより、コストが抑えられるというのは、予算重視の旅人には重要なポイントかと思います。
それでも乗り心地の良さを重視する場合、プラマ社のほかに日系企業が運営する「クラクラバス」というものもあります。こちらはなんと、Wi-Fiつき。片道700円弱と、プラマ社と比べると少々割高に感じられますが、あまり旅行慣れしていない人にとってはこちらのほうが安心感が得られることでしょう。
また、どうしても現地でのバス移動に抵抗があるという人は、タクシーを利用するというのも方法のひとつです。「1時間以上もタクシー移動!?」と思ってしまいそうですが、バリ島ならタクシーを使っても3,000円程度。人数が多ければ多いほど、タクシー移動のほうが使い勝手がいいということもありますね。
なお、ウブドではライステラスもいいですが、猿の自然保護区「モンキーフォレスト」に行くことをおすすめします。野生に近い状態の猿が目の前で見られるので、とても新鮮でワクワクした気持ちが味わえますよ。
ただ、カメラを持って入園したのですが、誤ってレンズを塞いでいた蓋を落とした際に猿に取られそうになりましたので、貴重品はもちろん、自分の手荷物はしっかり身に付けておくようにしましょう。猿たちは人を恐れないので、変に取り返そうとすると怪我をする恐れがあります。
また、ウブドはジュリア・ロバーツ主演の映画作品「食べて、祈って、恋をして」のロケ地にもなった場所。
モンキーフォレストはもちろん、パサール・ウブドという市場やマッサージ店などが舞台となっています。ウブドを訪れた際は、映画の主人公になった気分で街歩きをしてみると、とても楽しいですよ!
旅行の醍醐味といったらおみやげ選びですが、バリ島でおみやげを購入するのに特別な場所へ行く必要はありません。ばらまきみやげなら、宿泊施設の近くにあるスーパーマーケットやドラッグストアで十分。
女性におすすめなのは、間違いなくコスメ類。特に「elips」という種類のカプセルに入ったヘアビタミンは年齢問わず大人気の商品です。
アルガンオイルやモロッコオイル、ホホバオイル配合のものや、ビタミンが豊富に含まれたものなど、種類はさまざま。美容に気をつかう女性に喜ばれること間違いなしです。しかもうれしいことに、なんとひとつにつき100円程度で購入可能(6カプセル/個)。非常に軽く薄いので、大量買いをしても荷物にならないのも魅力的です。また、スーパーマーケットやドラッグストアなどでは定価で販売されているので、市場のように値切ることはできませんが、ぼったくられる心配もないというのは安心ですね!
バリ島で役にたったものは?
バリ島では基本的に、行き当たりばったりの旅をしていました。治安情報などの基本的な部分はインターネットで調べ、あとは現地の飲食店やコンビニで尋ねたりするという方法です。
また、私の場合、海外旅行に慣れていたということもあって、現地でSIMカードを購入する予定はなく、一度外に出ればWi-Fiが見つかるまでインターネットが使えない状態。道に迷ったときなどはまず通りがかりの人に声をかけるというなんとも原始的な手法でしたが、念のため、スマートフォンの中に「MAPS.ME」というアプリをインストールしていきました。
MAPS.MEは、オフラインでも地図表示をしてくれる便利なマップアプリ。事前に訪問予定がある地域の地図をダウンロードしておかなければなりませんが、それをしていくことで、初めて訪れる場所でも迷うことなく目的地にたどり着くことができます。
ただ、あまりずっとスマートフォンの画面を眺めながら歩いているとスリなどの被害に遭う可能性が高くなりますので、そこだけは要注意です。
バリ島に行く人にアドバイス!
バリ島をはじめ、観光業が盛んな東南アジアの国々では、タクシー運転手によるぼったくり被害が多数見受けられます。バリ島に関していえば、見分ける方法もありますが、何事も100パーセントとは言えません。
そこでおすすめなのが、タクシーの配車サービス「グラブ(Grab)」をインストールしておくこと。これは日本でも近年盛んになってきている「ウーバー(Uber)」の東南アジア版だとお考えください。
グラブがあれば、英語に自信がなくても大丈夫。言葉を交わさなくても、アプリに行き先を入力するだけで目的地にたどり着けますし、なんといっても最初からかかる費用が明確になっているのが安心です。
もちろん、そのためには現地でWi-Fiを使えるようにしておく必要があるので、多少費用はかかってしまうかもしれませんが、海外で自分の身を守れるのは自分だけ。安全を買ったと思い、できるだけ不安の少ない楽しい時間を過ごしましょう!